結果を出す人は、信じる力が強い人が多いなぁと思います。

 

学習塾で働いていた時代、ある男の子に会いました。仮にA君とします。彼が中1・中2のときに主に関わった生徒さんでした。

 
見た目は今どきの男子という感じで、チャラそうで、ヤンチャそうで。クラスの話題の中心になることも多い人気者で、完全に勉強なんかしなそうに見えるタイプです。

 
彼が中2の冬、生徒たちがサンタクロースについて話し始めました。「うちは妹がいるからさー、サンタはいるって言わないと怒られるんだよ」「小3ぐらいまでは信じてたけど、親がプレゼント隠してるの見つけちゃった」等、サンタさんが居ない前提で話が進んでいるわけです。

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ところがその彼、A君。
「サンタはいるだろ普通に。」
と、淡々と言い始めたのです。

 

それに対し、私も含めみんな最初はビックリしていて、「は!?お前何言ってるんだよ!笑」と、A君は笑いを取ろうとしてそんなことを言っているのだと思いました。

 

でもその困惑する表情から、だんだんと、A君は本気でサンタクロースがいると思っているんだとわかりました。
他の生徒たちにひとしきり諭されて、A君もそれにさほど反論することなく、ヘラヘラ笑っていて、話題はサンタクロース以外にずれていきました。

 
その後他の生徒たちがいなくなったのを見計らって、A君は私の元に来て、こう言いました。
「小6のとき、俺サンタと写真撮ったんだよ。」
私はそのとき、サンタは居るとも居ないとも言わず黙って生徒たちの話を聞いていたので、私に信じてほしくてそう言いに来たのだと思います。

 

私は、「え!そうなんだ!今度その写真見せてね!」と、なるべくいつも通りのテンションで言いました。

 

結局その後、彼はその写真を見せてくれることはありませんでした。彼なりに色々と思うところもあったのかもしれません。
そのとき私は、A君の信じる力がすごいと思ったし、また、そのように仕向けた親御さんもすごいと思いました。中2のA君が信じ切ってしまうぐらい、きっと周到な準備をしていたのだろうし(だってサンタと写真を撮ったと言ってるぐらいですから)、何よりA君が親御さんを心から信用していなければあそこまでサンタクロースを頑なに信じることはなかったはずです。

 
そんなA君、素直さは学習面にも出ていました。彼は塾に入るまで、オール3に毛が生えたぐらいの成績で。それが、私たち講師のことを信じてくれて、私たちが、「A君は勉強出来るから!+20点は余裕でいけるよ!」とか、95点を取ってきたときに「何で100点じゃないの!A君なら絶対100点取れたでしょ!その単語100回書いといて!」とか言ったのを忠実にこなしてくれて、入塾時には想像も出来なかったような偏差値の高校に合格しました。通知表には4と5しかなくなっていました。

 

信じる力のある人はやっぱり強い。勉強だけじゃなく、彼は部活でも活躍していました。きっと何に取り組んでも、成果をあげることができる人なのです。結果を出す人の1つの特長は、信じる力が強いことではないかと思います。

 

生きていると色々あるわけで、そんな中、自分を信じる力・信じると決めた人や方法を信じる力など、「信じる力」を持つことで強くなれます。冬になると毎年、A君のサンタクロースの話を思い出し、「信じる力」について考え、自分を省みています。

 

信じる力、大切にしたいです。

 
(・・ということで、世のサンタクロースの皆様、用意は周到に。)