【Zoom運用】リモートコントロール機能の拡張設定と外部参加者に対する制御方法

いつもお世話になっております。

こちらは、私たちZoomオペレーターが日々のサポートから、お伝えしたいZoom機能やちょっとした情報をお伝えしていくページです。

今回は、Zoomでのリモートコントロール機能の拡張設定と、新たに追加された「外部参加者に対する制御方法」についてご紹介します。

この機能は、Zoomやパソコン操作に不安のある方にとって非常に助かるものです。また、慣れている方にとっても、Zoomミーティングにおいてミーティングの進行をサポートする重要な機能です。

しかし、リモートコントロール機能を無制限に使用できる環境では、相手のプライバシーを侵害する恐れもあります。今回の制御機能の追加により、ミーティングホストや管理者は、より安全かつ効率的に外部参加者とコラボレーションすることが可能となりました。

※記事作成時、バージョン6.0.11

リモートコントロール機能について

まずはZoomのリモートコントロール機能についておさらいします。これは、ホストや共同ホストが他の参加者の画面や設定を遠隔で操作できる機能です。プレゼンテーションや技術サポート、教育など多様な場面で役立ちます。

設定方法(アカウント設定)

1.Zoomウェブポータルにアクセスし、アカウントにログインします。

2.画面左側の「アカウント設定」をクリックし、「ミーティング」タブをクリック。

3.「Remote control(リモートコントロール)」のオプションが有効になっているか確認します。

事前設定はこれで完了です。

使用方法

リモートコントロールをリクエストするには、参加者が画面を共有している間に上部の「View Options(ビューオプション)」メニューをクリックし、「Request Remote Control(リモートコントロールをリクエスト)」を選択します。

リクエストが承認されると、その画面を操作できます。

ブラウザ画面の共有であれば、スクロールはもちろん、クリック、タブ移動など、通常の自分の操作と同様のことが行えます。

画面共有者がリモートコントロールを付与するには、自分が画面を共有している間に「Remote Control(リモートコントロール)」ボタンをクリックし、操作を許可したい参加者を選択すると、リモート操作が開始されます。

メリットとデメリット

この機能のメリットは、技術サポートが容易になり、プレゼンテーションがスムーズに進行し、教育現場での指導が効果的に行えることです。

しかし、デメリットとしては、プライバシーの懸念や不適切な操作のリスクがあります。

新たに追加されたリモートコントロール制御機能

最近のアップデートにより、外部参加者(ゲスト)同士や内部ユーザーとゲスト間でのリモートコントロールを制限する設定が追加されました。

「外部参加者」には、サインインしていないユーザー、または同じアカウントに属していないユーザーが含まれます。この設定をオンにすると、外部参加者にリモート コントロールする権限を与えることができなくなり、外部参加者はユーザーのコントロールをリクエストできません。

これにより、ゲストが他のゲストの画面を制御できないようにしたり、内部ユーザーがゲストを制御できないようにすることが可能になります。先に記載したデメリットを防ぐ機能です。

設定方法

1.Zoomウェブポータルにアクセスし、アカウントにログインします。

2.画面左側の「アカウント設定」をクリックし、「ミーティング」タブをクリック。

3.「外部ユーザーがミーティングでリモート コントロールとリモート サポートを使用できないように制限する」のロックを外し、制御したいレベルにチェックを入れます。

これで設定完了です。

この制御機能のメリットは、セキュリティの向上やプライバシー保護、ミーティングの効率化です。これにより、ホストや管理者は、より安心してZoomミーティングを運営することができます。

以上、今回はリモートコントロール機能とその制御方法についてお届けしました。
リモートコントロール機能は、共有者がデスクトップ画面を共有すると、その情報が他の参加者に閲覧可能となり、大変便利な反面、慎重に扱う必要があります。

今回の制御機能は、すべてのリスクを完全に排除するわけではありませんが、Zoomのリモートコントロール機能を利用する際に、ホストも参加者も適切に理解し、安全に活用するために役立ちます。

それでは、みなさんのZoomライフがよりよいものになりますように!

※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。

執筆者:MIKA TANAKA