【Zoom運用】クラウドレコーディングを使いこなす!効果的な共有テクニック

いつもお世話になっております。

こちらは、私たちZoomオペレーターが日々のサポートから、お伝えしたいZoom機能やちょっとした情報をお伝えしていくページです。

今回は、Zoomのクラウドレコーディング機能とその共有方法について、ご紹介します。

クラウドレコーディングとは

Zoomのクラウドレコーディングは、会議やウェビナーの内容をZoomのクラウドサーバーに直接保存する機能です。録画終了後、自動的にクラウドに保存され、簡単に共有や視聴が可能になります。

みなさんご存知だと思いますが、ここでローカルレコーディングとの違いを確認しておきましょう。

クラウドレコーディングとローカルレコーディングの違い

1. 保存場所:

   – クラウドレコーディング:Zoomのクラウドサーバーに保存

   – ローカルレコーディング:ユーザーのコンピューターに保存

2. アクセス性:

   – クラウドレコーディング:インターネット経由でどこからでもアクセス可能

   – ローカルレコーディング:保存されたデバイスでのみアクセス可能

3. 共有の容易さ:

   – クラウドレコーディング:URLやZoom内の共有機能で簡単に共有可能

   – ローカルレコーディング:ファイル自体を共有する必要がある

4. 録画内容:

   – クラウドレコーディング:設定さえしていれば、複数のパターン(例:ギャラリービュー、スピーカービュー、共有画面など)が録画される

   – ローカルレコーディング:録画者が見ている画面(ギャラリービュー、スピーカービュー、共有画面など)がそのまま録画される

共有時の注意点

クラウドレコーディングを共有リンクでシェアすると、とても便利です。URLを送るだけで簡単に共有でき、大容量ファイルの送信に悩む必要もありません。さらに、リンクの有効期限設定など、アクセス管理も簡単にできます。これらの特徴により、クラウドレコーディングの共有がとてもスムーズになります。

ただし、有料講座の内容や秘密会議の録画など、重要な情報を含む場合は注意が必要です。

– リンクを知っている人なら誰でも視聴できてしまう可能性

– 意図しない相手にリンクが転送されるリスク

– ダウンロードされて別の場所で共有されるかもしれない

これらのリスクを軽減するために、適切な設定を行うことが重要です。

安全に共有するための設定方法

クラウドレコーディングを安全に共有するには、いくつかの重要な設定があります。

1. パスコード保護を設定する

リンクを知っていても、パスワードがないと視聴できない設定です。

設定方法

1.Zoomのウェブポータルにログインします。

2.左側のメニューから「レコーディング」を選択します。

3.「クラウドレコーディング」タブをクリックします。

4.共有したいレコーディングの横にある「共有」ボタンをクリックします。

(レコーディング一覧から「共有」ボタンをクリック)

※特定の視点(スピーカービューなど)のみを共有したい場合、録画のタイトルをクリックし、開いたページで目的のデータリンクをクリックします

パスコードは自動で設定されていますが、希望のパスコードを設定することも可能です。

(「共有設定」をクリックすると、パスコードを設定することができます)

(「パスコードなしでレコーディングにアクセスすることを予定参加者に許可する」にチェックを入れると、共有リンクを受け取った人はパスコード入力なしで直接視聴できるようになります)

5.設定を保存します。

2. 視聴期限を設定する

一定期間後にアクセスを自動的に終了させることで、情報の長期的な拡散を防ぎます。同時に、限られた視聴期間を設けることで、視聴者に早めの視聴を促すこともできます。

設定方法

1.Zoomのウェブポータルにログインします。

2.左側のメニューから「レコーディング」を選択します。

3.「クラウドレコーディング」タブをクリックします。

4.共有したいレコーディングの横にある「共有」ボタンをクリックします。

5.「共有設定」ウィンドウで、「有効期限を設定する」にチェックを入れ、適切な日付を選択します。

(3日、7日、30日、というように期間の設定ができます)

(「カスタムな日付」を選択すると、カレンダーを用いた設定が可能になります)

設定を保存します。

3. ダウンロードを制限する

視聴者が録画をダウンロードして再配布することを防ぎます。

設定方法

1.Zoomのウェブポータルにログインします。

2.左側のメニューから「記録管理」または「レコーディング」を選択します。

3.「クラウドレコーディング」タブをクリックします。

4.共有したいレコーディングの横にある「共有」ボタンをクリックします。

5.「視聴者にダウンロードを許可する」オプションのチェックを外します。

6.設定を保存します。

4. 特定のユーザーのみに共有

指定されたZoomアカウントでサインインしているユーザーのみがアクセス可能になり、URLを知っているだけでは視聴できません。

設定方法

1.Zoomのウェブポータルにログインします。

2.左側のメニューから「レコーディング」を選択します。

3.「クラウドレコーディング」タブをクリックします。

4.共有したいレコーディングの横にある「共有」ボタンをクリックします。

5.「表示対象ユーザー」ドロップダウンメニューから「アカウントのサインイン済みユーザー」を選択します。

(表示対象ユーザーを「アカウントのサインイン済みのユーザー」に設定)

(「特定のユーザーとの共有」の下に、対処者のメールアドレスを入力)

6.送信ボタンを押すと、メールで共有されます。

これらの設定を適切に組み合わせることで、クラウドレコーディングの安全性を大幅に高めることができます。状況や必要性に応じて、最適な設定を選択することが重要です。

設定が完了したら、共有リンクをメールなどで送りましょう。

以上、今回はクラウドレコーディングの共有方法と注意点についてお届けしました。

録画を共有する際には、視聴者に対して視聴方法や注意点を明確に伝えることも大切です。特に、パスワード保護を設定している場合や、視聴期限がある場合などは、その旨を伝えておくことで、スムーズな視聴が可能になります。

また、内容に応じて適切な設定を行うことが大切です。パスワード保護、視聴期限の設定、ダウンロード制限、特定ユーザーへの限定など、様々な設定を活用して、安全に情報を共有しましょう。

それでは、みなさんのZoomライフがよりよいものになりますように!

※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。

執筆者:MIKA TANAKA