いつもお世話になっております。
こちらは、私たちZoomオペレーターが日々のサポートから、お伝えしたいZoom機能やちょっとした情報をお届けするページです。
今回は、8月19日にアップデートされた「ブレイクアウトルームの機能拡張」についてご紹介します。この新機能により、ホストの皆様はより柔軟かつ効率的にブレイクアウトセッションを管理できるようになりました。
※記事作成時、バージョン6.1.10
ブレイクアウトルーム進行中に次のセッションを設定
Zoomの最新アップデートで、ホストは現在のブレイクアウトセッションが進行中でも、次のセッションの設定や参加者の割り当てを事前に行えるようになりました。
これまでは、次のブレイクアウトルーム開始までの限られた時間内で、設定作業を行ったり、参加者にブレイクアウトルーム名の名前への追加などの協力をお願いしながら進める必要がありました。緊張しながら作業をしていた方も多いはずです。
しかし今回のアップデートで進行がよりスムーズになり、時間を効率的に使えるようになります。
設定方法
1. 現在のブレイクアウトセッション中に、ホストは「ブレイクアウトルーム」パネルを開きます。
2. 「次のセッションを計画」をクリックします。
3.画面が重なります。進行中のブレイクアウトルームを閉じてしまわないよう、横にずらしましょう。
4. 通常のブレイクアウトルーム作成作業と同様に、新しい部屋の数や参加者の割り当てを行います。
ルーム名を変えておくと、わかりやすいかと思います。
5.現在のブレイクアウトルームを終了すると、次の ブレイクアウトルームの画面が消えます。
6.ブレイクアウトルームが終了すると、設定してあった次のブレイクアウトルームの画面が表示されます。問題なければこのまま「すべてのルームを開く」で次のブレイクアウトルームを開始。部屋を増やしたり、オプション設定を変更したりも可能です。
ちなみに、ブレイクアウトルーム進行中に次のブレイクアウトルームを開始することも可能です:
1.先ほどと同様に「次のセッションを計画」をクリック。念の為「オプション」は確認しておきましょう。
2.「次のセッションを開始」をクリック。
3.オプションで設定していた「ブレイクアウトルームを閉じた後のカウントダウン」が開始。
このあとの参加者の移動について注意点があります。
「割り当て済みの全参加者を自動的にブレイクアウトルームに移動する」オプションにチェックを入れていても、必ずしも意図した通りに機能しない場合があるのです。
具体的には:
・進行中のブレイクアウトルーム終了後、自動的に次のブレイクアウトルームに移動する
・移動せずにメインルームに戻り、参加者が手動で「ブレイクアウトルームに移動する」をクリックする必要がある場合がある
<次のブレイクアウトルームに自動で移動しない際は、「参加」をクリックする必要があります>
新たな機能のため、このあと安定する可能性はあります。しかし、ミーティングの進行に影響を与える可能性があるため、主催者は参加者に対して明確な指示を提供し、必要に応じて手動での移動を促すことが重要です。
また、次のブレイクアウトルームへの移動前のカウントダウンが終了する前に参加者がブレイクアウトルームを退出した場合、次のブレイクアウトルームに自動的に移動することはありません。代わりに、従来のブレイクアウトルーム機能と同様に、参加者はメインルームに戻ることになります。
活用シーン
1. 複数ラウンドのディスカッション
研修や交流を目的に複数回ブレイクアウトルームを作成する場合:
・1回目のセッション:トピックAについて議論(進行中)
・ホストは1回目のセッション中に、2回目のセッション(トピックB)の部屋割りを準備
・2回目のセッション:スムーズに新しい部屋割りでトピックBの議論を開始
・ホストは2回目のセッション中に、3回目のセッション(トピックC)の準備を行う
この場面で使うことが最も多そうですね。
2. 動的なグループ再編成
参加者の意見や進捗に応じて、グループ分けを柔軟に変更する必要がある場合に便利です。研修などの場面では、講師はブレイクアウトルームを巡回して各グループの状況を把握し、次のセッションでは必要に応じてメンバーを組み替えることができます。これにより、より効果的な学習環境を構築することが可能になります。
・1回目のセッション:初期のグループでディスカッション
・ホストは1回目の進行状況を見ながら、2回目のセッションで異なる視点や経験を持つ参加者を組み合わせた新しいグループ分けを準備
・2回目のセッション:新しいグループ構成で即座に議論を再開
この機能により、会議の流れを中断することなく、より効果的なグループ編成を実現できます。
連続でブレイクアウトルームを行う場合は、事前に参加者に説明することが重要です。自動での移動が行われる場合と、参加者が「参加」ボタンをクリックする必要がある場合があることも伝えておきましょう。
また、次のセッションの設定に集中しすぎて、現在のセッションの管理がおろそかにならないよう注意が必要です。さらに、ブレイクアウトルーム進行中の作業の際は、誤って進行中のブレイクアウトルームを閉じることがないよう気をつけましょう。
ブレイクアウトルームの機能拡張により、Zoomミーティングの運営がより柔軟かつ効率的になりました。特に参加者が多い場合や、複雑な構成の会議で威力を発揮します。この新機能を適切に活用することで、会議の進行がスムーズになり、参加者の満足度向上につながります。
待ち望んでいたこの機能。ぜひ、次回の会議でこの新機能を試してみてください!
それでは、みなさんのZoomライフがよりよいものになりますように!
※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。