【Zoom運用】「最新共有タブ表示」で複数画面共有を効率化:設定から活用法、注意点まで解説

いつもお世話になっております。

こちらは、私たちZoomオペレーターが日々のサポートから、お伝えしたいZoom機能やちょっとした情報をお伝えしていくページです。

Zoomの最新アップデートにて、画面共有機能が大幅に強化され、新しい「最新の共有タブを表示」機能が追加されました。この新機能を活用することで、複数の参加者による画面共有がより整理され、参加者全員がスムーズに最新の情報にアクセスできるようになりました。

※記事作成時、バージョン6.1.1

複数の画面共有をタブで管理する新機能

マルチシェア – 最新の共有タブを表示

マルチシェア機能により、参加者は会議中に複数のコンテンツ項目や種類を同時に共有することができます。この機能は、共有された各項目をタブに整理することで、ユーザーが会議の活動についていきやすくなるというメリットがあります。この機能の最新の改良により、参加者は最新の共有タブに誘導されるため、会議の流れに遅れることなくついていくことができます。

Zoomの最新アップデートで導入された「最新の共有タブを表示」機能は、マルチシェア機能の一環として、会議の効率と参加者の理解度を大幅に向上させます。この機能により、複数の参加者が共有するコンテンツを効率的に管理・閲覧することができ、会議の流れにスムーズについていくことが可能になります。

(出典 Zoom Support

複数の参加者が順番に画面共有を行うと、それぞれの共有内容が自動的に新しいタブとして追加されます。さらに、新しい共有が開始されると、参加者は自動的にその最新のタブに誘導されます。これにより、常に最新の情報にアクセスしやすくなり、会議の生産性が向上します。

「最新共有タブ表示」の設定方法と基本操作

この機能は、Zoomのアップデート後に自動的に使用可能になる場合もあります。しかし、確実に利用するために、事前に必要な設定を確認しておくことをおすすめします。

事前準備

1. Zoomクライアントを最新版にアップデートしてください。

2. アカウントでマルチスクリーンモードが有効になっていることを確認してください。

使用手順

1. 新規ミーティングを開始または参加します。

2. 共有したい参加者は「画面を共有」ボタンをクリックします。

3. 共有したいコンテンツを選択し、共有を開始します。

4. 他の参加者が画面共有を行うと、新しいタブが自動的に追加されます。

5. 共有された側は画面上部のタブをクリックして、異なる共有内容を自由に切り替えられます。

6. 新しい共有が開始されると、参加者は自動的にその新しいタブに誘導されます。

会議やプレゼンでの具体的な活用例

「最新の共有タブを表示」機能の使用場面を考えてみました。
例えば、プロジェクトレビューの際には、複数のチームメンバーが順番に自分の担当部分のプレゼンテーション、ドキュメント、デモを共有できます。参加者は必要に応じて、先二共有されたタブ画面を参照しつつ、最新の情報にもすぐにアクセスできるため、プロジェクトの全体像を把握しやすくなります。

研修や講義などでも使用場面はありそうです。
講師が講義スライドを共有し、その後、発表などを行う学生が自分の作業や課題を共有する際、内容が整理されたタブとして表示されます。

アイディア出しの会議においても、参加者が順番にアイデアを共有する際、資料共有担当の画面と書紀担当の画面が別々のタブとして整理されます。考えるべき資料を確認しながら、アイディアを簡単に振り返ったり比較したりすることができるため、会議がより深いものになるでしょう。

この機能は、まだ新しいため、参加者がタブに気づかない場合もあります。事前に説明したうえで使用しましょう。

機能使用時のトラブルを防ぐ注意点

注意点について解説します。
この便利な機能を使用する際には、いくつかの点に注意が必要です。

まず、共有者自身にはタブは表示されません。

そのため、他の参加者の視点を確認したい場合は、別デバイスで参加するなどの対応が必要になります。
また、すべての参加者のZoomクライアントが最新版でない場合、一部の参加者でこの機能が正しく動作しない可能性があるため、事前に参加者全員にアップデートを促すことをおすすめします。

ネットワーク環境にも注意が必要です。
帯域幅が低い環境では、複数の共有がパフォーマンスに影響を与える可能性があります。そのような場合は、必要に応じて不要なタブを閉じることで、スムーズな会議進行を維持できます。また、共有できるコンテンツの数に制限がある場合もあるため、具体的な制限については事前にZoom管理者に確認しておくとよいでしょう。

最後に、一部のコンテンツタイプ(例:ホワイトボード)がマルチシェアと互換性がない場合があることにも注意が必要です(本記事作成時、ホワイトボードはタブに追加されませんでした)。

そのような場合は、通常の共有方法を使用する必要があります。これらの点に留意しながら使用することで、「最新の共有タブを表示」機能の利点を最大限に活用し、より効果的で生産的な会議やプレゼンテーションを実現することができます。

以上、今回は「最新の共有タブを表示」機能についてお届けしました。

この機能を活用することで、複数の参加者による画面共有がより整理され、会議の効率が大幅に向上します。ぜひ、皆様の次回の会議で試してみてください。

それでは、みなさんのZoomライフがよりよいものになりますように!

※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。

執筆者:MIKA TANAKA