Zoomミーティングの参加者画面を徹底解説!ホストが知っておきたい機能と表示

いつもお世話になっております。
このページでは、私たちZoomオペレーターが日々のサポート経験から得た、有用なZoom機能や便利な情報をお届けしています。

今回は、Zoomミーティングの参加者だけに表示される機能や画面についてご紹介します。
Zoomミーティングでは、ホストと参加者で利用できる機能や表示される画面が異なります。ホストとして会議を運営する際、参加者がどのような画面を見ているのか、どんな操作ができるのかを理解しておくことは重要です。参加者の立場に立って考えることで、よりスムーズな会議運営が可能になるでしょう。
この記事では、ホストには表示されない、もしくは表示されているけれど忘れがちな、参加者だけの機能や画面について解説します。

※記事作成時、バージョン6.1.10

Zoomリンクをクリックした後の画面

Zoomに参加したことがある方にとっては、いつも通りの画面が表示されます。しかし、初めてZoomのリンクをクリックする方は、次に何をすればよいのかわからないかもしれません。
参加者がZoomの招待リンクをクリックすると、「Zoomミーティングに参加」という画面が表示されます。ここでは、以下の2つの選択肢があります

  • 「Zoomを開く」をクリックすると、Zoomアプリが起動し、ミーティングに参加できます。
  • 「ブラウザから参加」をクリックすると、Webブラウザ上でZoomミーティングに参加できます。ただし、一部の機能に制限があります。

待機室(ウェイティングルーム)の画面

プライベートなミーティング以外では、待機室を設定することが多いでしょう。しかし、初めての方は「クリックしても始まらない」と思ってしまい、事務局などに連絡される場合があります。

待機室について、以下の点を理解しておきましょう。

・ホストが待機室を設定している場合、参加者は一旦待機室に入ることになります。

・待機室では「ミーティングのホストは間もなくミーティングへの参加を許可します。もうしばらくお待ちください。」というメッセージが表示されます。

・ホストが参加を許可するまで、参加者はミーティングルームに入室できません。

・待機室にいる間、参加者は設定を変更したり、他の参加者とチャットをすることはできません。

ブレイクアウトルーム関連

ホストと参加者の画面が大きく異なる場面の一つが、ブレイクアウトルームです。ここでは、ブレイクアウトルームに参加する際の画面について説明します。

手動で割り当てた場合

ホストが自動で参加者をブレイクアウトルームへ移動させる場合は影響ありませんが、手動での移動を設定した場合や、参加者に入りたいルームを選択してもらいたい場合は、参加者の画面下に「ブレイクアウトルーム」というボタンが表示されます。

・ホストがブレイクアウトルームを開始すると、参加者の画面に「ブレイクアウトルームに参加」のポップアップが表示されます。

・「参加」をクリックすると、割り当てられたブレイクアウトルームに移動します。

参加者が入るルームを選択する場合

最初から参加者自身で入室するブレイクアウトルームを選択する場合は、「ルーム1への参加を求めています」という表示は出ません。

ホストがブレイクアウトルームを開始したら、画面下にブレイクアウトルームに参加という表示が出ます。

ブレイクアウトルーム中、他のブレイクアウトルームへの選択が可能な場合は、ブレイクアウトルームへ移動後、「ブレイクアウトルーム」という表示がありますので、そこをクリックすると「別のブレイクアウトルームを選択」「ヘルプを求める」という選択肢が出てきます。
移動したい場合は「別のブレイクアウトルームを選択」をクリックします。

参加者のブレイクアウトルームでの共通画面

自動での移動、手動での移動を含め、ブレイクアウトルームで共通している画面は以下です。

・右下の「ルームを退出」をクリックすると「ブレイクアウトルームから退出」「ミーティングから退出」の2つを選択できます。

・ヘルプボタンは、参加者がルームを選択する権利がある場合は「ブレイクアウトルーム」というボタンの中に、ルーム選択する権利がない場合は「ヘルプを求める」というボタンになります。

自分のビデオ表示切り替え

以下は、ホストにも表示される画面なので、参加者から質問があっても答えやすいと思いますが、確認のためご紹介します。

セルフビューを非表示

参加者は自分の画面上の自分のビデオ映像を、「セルフビュー」機能で非表示にできます。自分だけが表示されなくなる機能なので、他の参加者には表示されます。

1.自分のビデオ映像の右上の「…」をクリックし、「セルフビューを非表示にする」を選択します。

2.非表示にした自分のビデオを再度表示するには、ビデオウィンドウ右上の「表示」ボタンから「セルフビューを表示する」を選択します。

音声参加者を非表示にする

「音声参加者を非表示にする」とは、音声のみでの参加者を非表示にすることです。ビデオオフで音声だけで参加している参加者の画面、つまり画面が黒かったり名前のみの表示の参加者を自分の画面に表示しない機能です。

1.画面右上に表示される「表示」をクリック

2.「音声参加者を非表示」を選択

これにより、ビデオをオンにしている参加者のみが自分の画面に表示され、音声のみの参加者は非表示になります。

画面レイアウトの変更

参加者は自分の好みに合わせて、全員が映っている画面のままで参加したいか、話をする人が映る画面にしたいかを設定できます。
特定の人の画面を固定表示させる「ピン」機能については別途記事をご覧ください。

・参加者は自分の画面のレイアウトを「スピーカービュー」と「ギャラリービュー」で切り替えられます。

・スピーカービューでは、発言中の参加者が大きく表示され、発言者が変わると自動で切り替わります。

・ギャラリービューでは、参加者のビデオを最大49人までグリッド状に表示できます。

・画面右上の「表示」から「スピーカー」「ギャラリー」を選択して切り替えます。

スマホ版の参加者画面

スマホ版は、パソコン版よりも画面の見え方に差が生じる可能性があります。すべてを把握しておくことは難しいですが、主催者として以下のことは確認しておくとよいでしょう。

・画面下部の「詳細」をタップすると、「ミーティングの設定」「バーチャル背景」「フィルター」などの機能にアクセスできます。

・「ミーティングの設定」では、「常にミーティングコントロールを表示」「スピーカービュー」「ギャラリービュー」などの設定を変更可能です。

・「バーチャル背景」「フィルター」機能で、自分の背景や見た目を変更できます。

・「安全運転モード」をオンにすると、ビデオがオフになり、画面共有や録画などの機能が制限されます。参照:安全運転モードとは

以上、今回は「Zoomミーティングの参加者画面を徹底解説!ホストが知っておきたい機能と表示」をお届けしました。

Zoomリンクをクリックした後の画面、待機室の画面、ブレイクアウトルームへの移動や退出、自分のビデオ表示の切り替え、画面レイアウトの変更、スマホ版の詳細設定など、参加者だけが利用できる機能があることを理解しておくことで、参加者の立場に立った会議運営が可能になります。ホストは参加者の画面を意識しながら、わかりやすい説明や円滑な進行を心がけましょう。

それでは、みなさんのZoomライフがよりよいものになりますように!

※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。

執筆者:MIKA TANAKA