いつもお世話になっております。このページでは、私たちZoomオペレーターが日々のサポート経験から得た、有用なZoom機能や便利な情報をお届けしています。
オンラインミーティングをより効率的に進めるため、今回は録画忘れを防ぐ「自動レコーディング」機能と、一時離席をスマートに管理できる「すぐ戻る」機能についてご紹介します。
※記事作成時、Zoomバージョン6.2.10
自動レコーディング機能の設定方法
Zoomミーティングの録画で、「録画できていなかった」「ブレイクアウトルームから戻ってきたら、録画が止まっていた」「一時停止したまま、再開を忘れてしまった」といった経験はありませんか? 筆者はあります。
あのヒヤっとした感覚は、できれば思い出したくない……。録画は会議の記録として重要で、このような失敗は何としても避けたいものです。
そんなときに便利なのが自動レコーディング機能です。ミーティングを開始すると自動的に録画が始まるため、録画忘れの心配がありません。不要な部分も録画される可能性はありますが、重要な場面を見逃すリスクを考えれば、むしろ安心できる機能といえるでしょう。
設定手順
1. Zoomウェブポータルにサインイン
2. 左メニューから「設定」をクリック
3. 「レコーディング」タブを選択
4. 「自動レコーディング」をONにする
5. 保存先を選択:
– コンピューターにレコーディングする
– クラウド上にレコーディングする
クラウドレコーディングを選択すると、一時停止/停止を可能にする選択肢が出てきます。
ローカルレコーディングの場合は、一時停止/停止はできません。
実際の画面で見てみましょう。
クラウドレコーディングを設定し、「一時停止/停止」を可能にした場合、
ツールバーに「レコーディングを一時停止/停止」ボタンが表示されます。
「一時停止/停止できる」のチェックを外すと、
一時停止/停止ボタンが表示されず、レコーディングを止めることができません。
クラウド録画の特徴と注意点
クラウド録画については説明不要かと思いますが、データの共有が容易で、PCの容量を消費せず、データの損失リスクも低いという利点があります。
なお、ローカルレコーディングでは一時停止・停止の制限設定はできませんが、クラウドレコーディングではこれらの操作を制限する設定が可能です。ただし、確実な録画を残すことが目的であれば、一時停止・停止のボタンを無効にしておくことをお勧めします。
また、この機能はすでにスケジュールされたミーティングには機能しません。新たにスケジュールされたミーティングやパーソナルミーティングではすぐに反映されます。
クラウド録画を選択する場合は、ライセンスに応じた容量制限にご注意ください。また、参加者への録画の事前告知は必ず行うようにしましょう。特に重要な会議では、データの安全性が高いクラウド録画をお勧めします。
一時離席「すぐに戻る」機能の使い方
「すぐ戻る」機能は、2024年6月17日のアップデートで追加された新機能です。
ビデオをオンにした状態で「すぐに戻る」をクリックすると、自動でビデオオフになり、「戻ってきました」をクリックするだけで自動的にビデオオンの状態に戻ることができます。
また、ビデオオンでミュートを解除にした状態で離席した場合は、ビデオオフ・ミュート状態になり、「戻ってきました」をクリックすることでミュートも自動的に解除されます。
つまり、離席前の設定状態が自動的に復元されるため、ユーザーは手動で設定を調整する必要がなく、スムーズに会議に復帰することができるのです。
事前設定
この機能を使用するには、まずZoomウェブポータルで設定を有効にする必要があります。
1. Zoomウェブポータルにログイン
2. 「ミーティングリアクション」の設定を開く
3. 以前は、「フローティングビデオリアクションを使用することを参加者に許可する」を有効にする必要があったのですが、その後アップデートが入ったのか、このチェックを外しても機能しました。
1. Zoomウェブポータルにログイン
2. 「ミーティングリアクション」の設定を開く
3. 以前は、「フローティングビデオリアクションを使用することを参加者に許可する」を有効にする必要があったのですが、その後アップデートが入ったのか、このチェックを外しても機能しました。
機能の使用方法
1. ミーティング中に「リアクション」ボタンをクリック
2. 「すぐ戻る」アイコンを選択すると、自動的にカメラとマイクがOFFになります
(「オーディオとビデオをミュートします」と表示が出ます)
3. 戻ってきたら「リアクション」メニューから「戻ってきました」をクリックして解除すると、カメラとマイクが自動的にONに戻ります
機能の特徴
離席中は画面左上に離席中であることが表示され、参加者一覧でも離席状態を確認できるため、他の参加者にも分かりやすく状態が伝わります。なお、離席状態の解除は操作を開始した本人のみが行えます。
以上、今回はZoomの隠れた便利機能をご紹介しました。新しい機能やAIに目が行きがちですが、こうしたちょっとした工夫がある機能もZoomのよいところですよね。
ぜひ活用してみてくださいね!
※掲載内容は、記事作成時点のものです。Zoomのバージョンアップや使用デバイスによって、実際の画面や機能は異なる場合があります。ご了承ください。