英語は難しくなければいけないと思っていませんか?
遅くとも中学から英語を学び始めている私たち日本人は、
中学・高校・その先も大学や英会話スクール、英語教材など
長〜〜い年月をかけて英語を勉強してきました。
大学受験のための勉強では特に、
難しい語彙や構文を丸暗記した人も多いのではないでしょうか?
日常生活では大して使わないような構文や単語を、
目的もわからぬままに学んできたせいでしょう、
「英語は難しくなければならない」と思っている人が本当にたくさんいます。
これは、今すでに英語が話せる人には理解しにくい感覚だと思います。
何せ、私自身、生徒さんたちのその感覚に気付くことができていなくて
生徒さんの1人が昨日教えてくれるまで、わかっていませんでした。
今自分が英語ができないのは、難しい語彙を知らないから?難しい構文を知らないから?
絶対違います。
例えば昨日、イギリスがEUを脱退するか否かの国民投票が行われたことが話題ですが
その話題について語るとして。
これって、英語学習初級者的には「難しい話」に分類されますよね。
しかし、いくつか議論に必要な単語はあるものの
中学英語と少しの語彙で対応できます。
試しに、BBCのニュースの冒頭を読んでみましょう。
This article is designed to be an easy-to-understand guide now that the UK has voted to leave the European Union.
What has happened?
A referendum – a vote in which everyone (or nearly everyone) of voting age can take part – was held on Thursday 23 June, to decide whether the UK should leave or remain in the European Union.
Leave won by 52% to 48%.
The referendum turnout was 71.8%, with more than 30 million people voting. It was the highest turnout in a UK-wide vote since the 1992 general election.
わかりやすくなるように2つだけ単語の意味を書いておきます。
referendum・・・国民投票
turnout・・・投票者
いかがですか?
意外と簡単な英語で書かれていると思いませんか?
BBCニュースでさえ、こういう作りになっているのです。
自分で意見を言うとしたら、もっと易しい英語で言っえばそれで当然伝わりますし、十分です。
I think the UK should [not] leave EU.
(私はイギリスはEUを離脱する[EUに残留する]べきだと思います。)
↑まずはこれが言えればいいですよね。
(英語がどうこうよりも、この問題に関心があるか否かで話を続けられるかどうかが変わってきますね。)
難しい話をするには、難しい英語が必要?
いえいえ、そんなことはありません。
易しい英語を自由自在に使えるようになる方が、大多数の人にとっては必要なことです。
もしも、難しい英語を学ぶことに拘ってしまっているのであれば
それは単なる「見栄」かもしれません。
質問サイトで英語に関する質問への回答者が、
高校で学ぶような文法事項を上から目線で解説しているのを何度も見たことがあります。
おそらく、そういう回答者の半数以上は英語が話せないのではないかと思います。(私の勝手な推測です)
単に文法を解説しているのならばそれはとてもよいことですが、
「こんなことも知らないんですか」みたいな文言を見て嫌な気分になりました。
英語は難しくなければならないと思っている人の最たる例です。
英語は難しくなればならない
↓
勉強してみたら、やはり英語は難しい
↓
そんな難しい英語ができる自分はすごい
(そして、できない人は劣っている)
という思考回路でしょう。
思い当たることがあった方、
今すぐ見栄っ張り英語を卒業しましょう。
今回の気付きを与えてくれた、オンライン講座受講生のまゆちさん、本当にありがとうございます!
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