長女(年長)が漢検10級に満点合格するまでの思い出日記

目次

長女(年長)が漢検に満点合格!

我が家の長女みーちゃん(年長)が令和1年10月の漢字検定で

10級に満点合格しました!

満点はびっくり!わーい!すごーい!

(いい笑顔。笑)

 

元々字を書くのが好きな子なのもあり

新しい字を覚えるのは楽しかったみたい!

「小学生のお兄さんお姉さんと一緒に

大きな教室でテスト受けるんだよ〜!」と言ったら

単純にめちゃくちゃ楽しみにしていました。

幼児にとってはテストもただのイベントでしかないですもんね。

小学生になって大人びてきたらこう上手くはいかなそうなので

ラッキー。

字を書くのが好きな子にはおすすめですー!!

字を書くのが好きじゃない子には

無理をさせない方がいいと思います。

幼児からすると結構小さな解答用紙に字を書かなきゃいけないので

苦痛になってしまうかもしれません。

手紙好きな長女も、この字の小ささには最初少し苦痛を感じていたと思います。

以下、字を書くのが好きな年長児が漢検に合格するまでのことを書いていきます。。

 

漢検を受けさせた理由

まず、なぜ私が未就学児の長女に漢検を受けさせようと思ったかをお話いたしましょう!

理由1: 英検が無理そうだったから(笑)

私の仕事の1つに英語講師というのがあり、

日常的に大人に初級英語を教えています。

ということでよく聞かれるんですよね、

「お子さんたちに英語はどうやって教えているんですか?」って。

しかし残念ながら、ほぼ教えてません(笑)

子ども園で習ってきたり、

いまいち使いきれていないDWE(ディズニーの英語システム)をかけ流したり、

本当にそのぐらいで。

幼稚園児でも英検をとっちゃう子はたくさんいるので、

試しに英検5級の問題集を使って年中だった長女に教えてみたんですけど

そもそもまだ日本語もあやしいじゃん、と気付きました。笑

それに英検5級を取らせることはたぶん可能だけれど

長女の英語レベルもだし幼児の特性も含め

今ガリガリと英検の学習をさせたら

それは「試験に受かるための英語の勉強」になっちゃって

将来的に身につけさせたい英語力と、英語力を含めたグローバルな力を伸ばすことに

全然プラスにならない、、それどころかマイナスになるな、と思いました。

ということで早々に英検はやめて

日本語なら面白いかも〜と思って漢検を選択肢にしました。

 

理由2: 未就学児中の学びの成果を何らかの形で見える化したかった

我が家は知育や教育に熱心な家というわけじゃありません。

テストっぽいテストを受けさせるのはこの漢検がはじめて!

別に漢検じゃなくてもよかったんだけどね、

東京から青森に移住してのびのび育ってきた長女の力を

何らかの形で、「こんなにできるようになったんだね!」って

見えるようにしたいと思っていました。

1つはこの夏のバレエの発表会!

 

 

週に2回も3回もレッスンして

こんなに踊れるようになったんだなぁって大感動しました!

(ピアノの発表会もあるはずが、、

インフルエンザで出演できずという・・・(涙))

 

毎日成長している我が子。

例えば、青森移住前はほとんど食べられなかった野菜が

今や大体何でも食べられるようになった!!とか

人見知りしないで挨拶できるようになった!とか

たくさんの成長が本当に嬉しいんだけれど

子も親も忙しい毎日の中で

なかなか目に見える形でその成長を残すことってできませんよね。

ステージに出演するとか、試験に合格するとかいうのは、

手っ取り早くわかりやすいな、と思って!

それも、せっかくやるなら

一生懸命頑張って、その結果何かを成し遂げた!

という経験をしてほしくて。

長女は6月生まれなので学年では常に大きい方で

子ども園での取り組みは難なくできてしまうことが多いです。

(しかも子ども園ではちゃんと猫を被っているらしく

先生たちに「優等生」と言われますが、残念ながらそれはない。

家での態度と園での態度をたして2で割ってほしい。

もちろん、苦手なこともありますし

人間関係や社会生活などたくさんのことを学んでいますが

彼女にとっての「チャレンジ」が少ないように感じていて。

ちょっとchallengingで、夢中になって取り組めることに出会えたらいいなぁと思い、

何かないかなぁといつも探していました。

そして出会った1つが漢検。

 

理由3: 長女は字を書くのが大好きだから

長女は元々字を描くのが好きで、

年間300通ぐらい私に手紙をくれるんです(笑)

↑これは年中のとき。「がんっばてるね」というかわいい日本語

 

大人みたいな口調で止まらずに喋り続けるという(ときにかなり迷惑な)特技もありますし

言葉が好きなのかなぁ〜とぼんやり感じていました。

だからこそ、漢字いいかも!と自然と思いました。

 

そんなこんなで、漢検に向けて勉強してみることにしました。

 

漢検までの道のり

年中の1月〜3月

年中の1月ぐらいから、何となく英検や漢検を意識し始めました。

そして漢検に決めてテキストを買ったのが2月か3月だったと思います。

年長の6月にある漢検に間に合えばいいなぁ〜

まぁ間に合わなかったら10月に受ければいいか!と

ゆるゆるテキストをやりはじめました。

 

この①の方。

長女はなぜかカバーを取りたがるのでカバーがないですが、、

これです↓

 

最初は平仮名の練習をするページなどもあるのですが

そういえば私、長女に平仮名を教えたことがなくてですね、

(みんな家で教えてるの・・・?)

書き順がでたらめなことに気付いちゃって!

「ち」とか、横棒じゃなくてクネッとした方から書いたりしてて。

平仮名・カタカナの書き方から親子で取り組みました。

・・・とは言ってもこの時期はかなりゆるく。

丸つけもしてないページがたくさん。

あおい うみを 

ヨシト が はしる。

(ヨシトって誰!!!!笑)

大人からすると面白い間違いを多々するので

すごく楽しい時間でした!

 

年長の4〜6月

6月の漢検には間に合わないし

無理に間に合わせる必要もないなと思ったので

年長の4〜6月もゆるゆると勉強を続けました。

少し漢字を学んだことによって、

テキスト以外でも日常生活で漢字を見つけたときに

楽しんで読んだりしていましたし

知らない漢字も推測して読もうとしたりするのが見られました。

いいぞ〜!と思いながら

テキストを進めるのはあくまでゆるく。

気が向いた日しかやらせないスタンスで

6月ぐらいまではのんびりしていました。

 

語彙が足りていないことに気付く

早い段階で「花」っていう漢字が出てきたんですけど

「ママ!はなだん って何?」

と聞かれたときに悟りました、

「あ・・・思ったより長い戦いになりそうだぞ」と。笑

漢検10級って小学校1年生レベルの漢字です。

長女は1学年上の漢字にチャレンジするというだけだし

幼児は暗記するのが得意なはずだし?

英語じゃなくて日本語だし!余裕でしょ!と

幼児教育をよくわかっていない私は思っていたんですけれども。

花壇を「はなだん」って読んじゃうわけです。

そして、

「それ、 かだん って読むんだよ!」と教えたら

今度は「かだん って何?」と聞かれました。

そうか、、、

この子は花壇が何かも知らないのか・・・!と

幼児の語彙の乏しさ、あやしさに気付きました。

花壇ってお花が植えてあって〜・・・と説明すると、

「あぁ!あの かだん ね!」とか言ってたけど

パッと言われてもわからなかったりする言葉が結構ありました。

漢字を覚えること自体は、やはりそんなに苦じゃないらしく。10級の漢字ってシンプルなものが多いので。

それより語彙!何のことかわからない言葉の漢字を書くって結構難しいです。

知らない言葉は1つひとつ説明して進めました。

今振り返ると、辞書を引かせればよかったかも!と思いますが

そのときは思いつきませんでした。

1冊目のテキストがほぼほぼ終わりかけていたのが年長の6月頃。

 

年長の7~8月

先述のバレエの発表会が8月下旬にあったことから

週2回ぐらい長いレッスンがあったり

親も準備に奔走しながらいつも通りの仕事もこなし・・・と

とても漢字に気が向かず。

ほぼ取り組みませんでした、この2ヶ月ぐらい。

休んだら忘れるのか?と思いきや

意外と覚えているフレッシュな幼児の脳!

少し忘れた部分も短時間の復習ですぐに思い出していました。

 

年長の9月〜10月

バレエの発表会が終わってから

いよいよ10月の漢検に向けてラストスパート!

漢検の申込みをした段階では、まだ合格できるかわからないような実力というか、、

でも受けるからには合格した方が本人も気持ちがいいはずだと思い、

申込み前には長女に確認しました。

「漢検受ける?どうする?」って。

そしたら本人は、大きな会場で小学生のお兄さんお姉さんとテストを受ける気満々で、

「受ける!ちゃんと申し込んでね!」と。

ということで申込みが完了してからは

テキストをもう1冊買ってラストスパートに入りました。

2冊目のテキストは過去問です。②の方。

 

とにかくたくさん、本番と同じ形の試験を受けた方が良さそうと思って。

 

過去問1回分を一気にやることもあれば

2日ぐらいに分けてやることもありました。

 

漢検10級は150点満点で、

80%である120点取れれば大体合格です。

この過去問を進めながら

いけるかも〜!と希望が持てるようになりました。
私は大学生のとき、

E社という都会の大きな塾でアルバイトをしていて

小2,小3の小さい子担当のチーフを数年間していたんですね。

そこで学んだ、小さい子の自尊心を傷つけない声がけや対応!

あまり意識してなかったんですが、自然とやっていたらしく、

「すごいね、こんな小さい子にちゃんと教えるなんて私は無理だわ。」

と、そばで見ていた私の母に超珍しく感心されました。笑

ありがたいバイト経験!

 

試験直前まで面白い間違いを連発していた長女でしたが。

(一本多い金・・・!)

無事に試験日を迎えることができました。

 

当日〜発表まで

そして当日。

単純にるんるん気分でいた長女。

10級を受けたのは同じ会場に5人ぐらい。

予想通り他の受検生はみんな小学生だったので

ちょっと背伸びした気分で楽しそうでした^^

私はというと、

なんだか受験生の親みたいな気持ちになり(笑)

受験生と違って、別に落ちたって何てことないわけですが

親はこんな感じで緊張したりするのかな、と疑似体験しつつ。

ただワクワクしている長女を見て面白いなと思いつつ。

試験は無事に終了しました!

 

終了後、「10分で終わって暇だった!」と言っていた長女。

試験は40分間のはずなので

もしかしてこれは、裏面やるの忘れたな・・・?と

ヒヤッとしたのですが(笑)

蓋を開けてみれば、しっかり裏までやっていたし

全部できていたんだか本当によかった!頑張った長女!

 

そして検定後40日ほどで届いたこちら。

 

満点合格の賞状ももらって嬉しそうな長女!

本当によかったね〜おめでとう!

 

 

まとめと母の感想。

まとめ

①漢検受けてみて、まとめると、我が家的にはとてもよかった!

②漢検を通して幼児の語彙の乏しさや平仮名の書き方のあやしさなど大人の私の方がたくさんのことに気付けた!

③よく考えたら1年近く親子で漢字に取り組んできて、良い思い出になった!

以上の理由から

子のためというよりは親子の時間のために、漢検を受けて本当によかったです!

 

母の感想

子どもが学ぶ姿を見るのは、本当にワクワクします。

もちろん漢字など机上の勉強だけじゃないですよ、

新しい物事に出会ったり、体験したり、そういうのも含め

子どもが学ぶ瞬間ってとても感動的です。

ただ学び、成長するだけで尊いのですが

そして今回初めて、「試験を受けて成果を出す」をしてみて

やっぱりとてもよかったなぁと思うんです。

入学試験は一世一代の大勝負だと思いますが

小さい子にとっての漢検などの試験って

イベントでしかないですからね。

そのイベントをいい感じに「きっかけ」として使いながら

また子どもたちの学びと向き合っていこうと思っています。

 

それと実はもう1つ漢検を受けた理由があって

青森で子育てをしていることの特徴として

◆教育の選択肢が少ない

ということが挙げられるからなんですね。

私立の特色ある学校や、ハイレベルな習い事や、

週末に行われるイベントの数やその他諸々、

やはり選択肢の数は圧倒的に都会の方が多いです。

選択肢が多いと迷うので、多ければいいというものでもなさそうですが

青森の環境の特徴として頭に置いているポイントではあります。

もちろん青森ならではの大自然や行事や人のあたたかさを選んで今ここで暮らしているので

何ら文句はないのですが!

娘たちが生きていくのは、

日本だけじゃなく世界中の人たちと繋がって生きるグローバルな時代です。

自分の環境が全てだと思ったらダメでしょう、と思うのです。

今回は漢検でしたが

これからどんどん、外の世界に挑戦していってほしいなぁと思います。

自分からどんどん挑戦していけるように

サポートしていきたいな!

 

 

次は9級も受けたいらしい長女。

私は2級、私の母は準1級を、

ボタン(猫)と一緒に勉強中!笑

執筆者:MIKA TANAKA