リモートワークで重要なのは稼働時間ではない。

こんにちは!RSのタナカミカです。

私は、青森県八戸市在住で、2015年頃からリモートワークに取り組んできました。

他の方々より少しだけ早くそれに取り組み始めた人間の一人だと思っています。

私は、リモートワークといったら、みなさんの頭にすぐ浮かぶような、エンジニア系やWeb 系のスキルのある職種ではなく、オンライン上で英語を教えたり、事務仕事を請け負ったりなどの形でリモートワークをしてきました。

リモートワークの良いところも悪いところも体感している者として、ひとつ気になる記事があったので、今日はそれに対する意見をまとめていきたいと思います。

「テレワーク 働きぶりの“見える化” 導入広がる 新型コロナ」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200424/k10012404611000.html?fbclid=IwAR2UBKqp8HeG2eHhMJTesmJhscwQSZyCabrpwxisPKFmwQLIW0Vh39M68Og

 

この記事には、主に勤務時間や勤務状況を管理するシステムの導入について書かれてありました。そのシステムは、「何時何分何秒に着席」「何時何分何秒にトイレに立つ」というように、秒単位で就業中の離着席時間を記録できるツールであり、「これで働きぶりを見える化できるというようなった!」と、喜んで導入される企業さんがたくさんあるという風に書かれておりました。

記事を読み終わり、私の心にまず浮かんだ感情は、「嫌だな~」でした。

離着席を管理されてしまうのは、すごく窮屈ですよね。

その記事の中で、「着席離席が秒数単位で計算されることで働きぶりが見える」という風に書いてあったのですが、それは「働きぶりが見える」のではなく「着席しているのが見える」だけなのではと、少し曲がった風に思ってしまい、受け入れ難いは言い過ぎかもしれませんが、私の感覚にはあまりないものでした。

 

前述では、とても個人的な感覚の話をしていますが、少し俯瞰して考えてみました。

より効果的なリモートワークにしていくためには、どうしたらいいだろうかと考える上で、「働いている時間の見える化」というのは、どんな意味を持ち合わせているのだろうかと考えてみました。

 

まず、従業員にとってですが、今までオフィスなどの同じ空間に集まって働いていた人達は、誰が働いているのか見えていた状態でしたが、リモートワークになり、それが見えなくなってしまうと、自分が働いてるということの証明がしづらい状態ですよね。だから、何時から何時までちゃんと働いてますよというエビデンスになりますので、従業員にとっては、ひとつの安心材料になり、「働いている時間の見える化」は、良い面と感じる側面があるのかなと思いました。

一方で、テレワークになって、好きな時に立ち上がったりとか、コーヒーを入れに行ったりとか、はたまた少し家事をしたりとか、そういうことが可能というところにメリットを感じていた人たちにとっては、ちょっと窮屈に感じる場合もあるだろうなという風に思いました。

 

では、会社にとってはどうでしょう。

確かに、弊社のように、全従業員、業務委託を含めても4、50人の小さな会社だと本当にやる必要あるのかという感覚ですが、従業員数が何百人何千人にものぼる会社では、確かにさぼってる人がいたら困るとは思うので、そういう面で「サボっている人チェッカー」というような意味合いで、その打刻された稼働時間を管理していくのは、意味があるのかもしれないと思いました。

 

最後に、働く側の生産性を考えてみました。

大企業にとっては、管理の意味合いでは「働いている時間の見える化」は、確かに良いのかもしれません。ただ、今回一番お伝えしたいことは、「リモートワークで大切なことは、稼働時間ではない」ということです。私の意見として大きくあるのは、8時間 PCの 前に座って、アウトプットがひとつも出ていないのは、生産性に繋がっているのですかということです。

何時間座っているということが大事というよりも、そこで良いアウトプットを出すということが重要で、弊社ではそこに重きを置き、それを評価するような体制になっています。

もちろん、大きな会社にとっては、やるべきこと、管理すべきこと、重きをおくべきことが異なると思うので、どんなところでこういうシステムにメリットを感じるのかを是非お伺いしてみたいなと思っています。

誤解をしてほしくないのは、「働いている時間の見える化」を散々に批判をしているということでなく、私はこれには、過渡期が一因していると思っていることです。

その記事にも書かれてましたが、現在リモートワークの過渡期で、皆、様々なことにトライしてる状況です。より効果的にしていくためには、より効率的にしていくためには、どんな事を管理して、どんなコミュニケーションをしていったらよ良いのか。リモートワークで、できるのだろうかなど、試行錯誤している最中ですので、今回私は「働いている時間の見える化」は、良くないのではという意見ではあるのですが、もしかしたら、もうそれがうまく機能するような組織もあるかもしれないですし、それよりもっといい方法があるかもしれないです。

 

冒頭で述べたように、私は、2015年からリモートワークの研究してきており、2020年に研究仲間が瞬く間に増えた状況で、今後はみんなで研究していきたいなと思っています。

個人的には、コミュニケーションの方法というところに、とても興味があり、コミュニケーションを徹底することで、よりリモートワークが効果的になるという事がわかってきています。弊社のトライアンドエラーも含め、今後シェアしていければ嬉しいなと思っています。




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執筆者:MIKA TANAKA