リモットさん導入が出勤管理改善と組織変革のきっかけに | 八戸ペイント 株式会社タナカ工業さま 導入事例インタビュー

青森県八戸市で塗装工事やリフォームを手掛ける八戸ペイント 株式会社タナカ工業さま。現場の職人さんたちの出退勤管理や作業時間の集計に課題を抱えていましたが、リモットさんを導入したことで、業務軽減だけではなく、組織への変化もあったといいます。代表取締役社長の田中様に、導入の背景や得られた効果についてお話を伺いました。

(2024年4月3日 取材)

 

 

八戸ペイント 株式会社タナカ工業 代表取締役 田中雅章さま

「もっと明日を笑顔に」を経営理念に掲げ、青森県八戸市を中心に事業を展開。住まいを家族を育み慈しんできた場所ととらえ、最高品質の塗料と塗装技術だけではなく、塗装の力で地域の方々が笑顔で安心して暮らせる未来の実現に尽力している。

ホームページ https://www.hachinohe-paint.com/

出退勤や作業時間の管理を改善するために、リモットさんを導入

ーーリモットさん導入の背景を教えてください。

田中さま:

従来は、現場の職人さんから私、そして事務員である妻へ、出退勤時間や各現場での作業時間を伝え、そこから集計して、やっと全員の勤務時間や各現場での作業時間が把握できる状態でした。最近ではありがたいことに現場が増えてきて、1人の職人さんが、1日のうちに複数の現場へ行くため、集計するのが難しくなってきたんです。妻の業務が増えてしまい、他の仕事ができない状況にもなっていました。

ITツールの導入も一時的に行いましたが、操作が複雑で慣れるまで時間がかかるし、職人さんには敷居が高かった。もしかしたら何か解決方法があるかもしれないと思い、リモットさんに相談してみたんです。

ーー最初にどのようなやり取りがあったのでしょうか。

田中さま:

うちの事情に合わせて現実的な提案をしてくれましたね。どのような形で課題解決できるのか、従来の業務フローを確認し、LINEとGoogleスプレッドシートを組み合わせた、出勤簿管理と作業時間の集計ができる仕組みを整えてくれました。

職人さんたちが普段から利用しているLINEでリモットさんを加えたグループを作り、そこに出退勤時間と現場での作業時間を送ってもらうようにしたんです。

リモットさんとの協働により、管理業務の質を向上

ーー導入後、どのような変化がありましたか?

田中さま:

まず、妻の業務負担が減りました。また、作業時間の正確な記録によって、施工現場ごとの粗利が可視化でき、課題の発見と改善につながりました。この点は非常に助かっています。

AIやITツールも流行っていますが、人間は意図せず誤りを生むものです。出勤簿や作業時間は難しい内容ではありませんが、だからこそ、間違いに気づかずにそのまま反映してしまう可能性があります。でも、リモットさんが入ることで角度の違うところから確認してもらえるし、入力がなかったら「ここはどうでしたか?」と聞いてもらえる。入力忘れもなくなりましたし、ミスの予防にもなりました。

また、こういったサービスを検討するときに、人を雇うという方法も検討されるかと思います。しかし社内の人間が担当すると、どうしても「あとで入力する」などの甘えが出たり、「こちらでやっておきます」など誰かへの負担になったりします。リモットさんのような第三者が入ることで、職人さんたちも「間違いなく、ちゃんと入力しよう」という責任感が生まれ、正確かつスムーズな管理ができていると思います。

社内で「共通言語」が生まれ、組織力向上に

ーー職人さんたちの意識にも変化があったということですね。

田中さま:

そうですね。日々、LINEグループに作業時間を送るのは難しいことではありませんが、私たちは時々、物事を後回しにしがちです。しかし現在は、その日のうちにLINEで送ってくれるようになりました。リモットさんに報告を行うという意識が、職人さんたちの行動にも変化をもたらしたようです。

去年の忘年会では、代表のミカさんとサポート担当の福井さんにも参加していただきました。それを通じて、「私たちの仕事にはいろんな人が携わってくれて成り立っている」という気づきがあったんじゃないかな。

ーーありがとうございます。出勤簿や作業時間の書き方の統一については、田中さまからお話がされたそうですね。

田中さま:

「確認する側が見やすいように、書き方を統一しよう」と話しました。これもうちにとって良いきっかけになったんです。たとえば、現場で使う道具ひとつにしても、人によって違う言い方があります。でも、リモットさんとの時間管理をきっかけに、全員で共通言語を持つようになりました。これにより、新たに加わった仲間にも伝えやすくなったんです。そういった意識が根付いてきたと感じています。

視野が広がり、次の段階へ進むきっかけに

ーーリモットさんは、どのような業界や企業におすすめですか?

田中さま:

おそらく建設業界では、今でも紙に手書きで現場の記録を付け、事務員さんが集計している会社も少なくないのではないかと思います。そういった会社には、ぜひリモットさんを導入してほしいですね。

今はさまざまなサービスがありますし、有名なITツールを導入するのも良いと思います。でも、大切なのはシンプルであることだと私は考えています。シンプルイズベスト。使いこなせるかわからないITツールを導入するよりも、まずはリモットさんにお願いすることをおすすめします。

また、リモットさんに業務をお願いしたことで、私自身の視野にも変化がありました。新たなことやこれまでできなかったことに時間を使えるようになったことで、次の段階に目を向けられるようになったんです。これからも、リモットさんに業務をお願いしていきたいですね。

最後に、田中さまに今後の展望についてお話を伺ったところ、「今の若い人たちに、この会社に入りたいと思ってもらえる『かっこいい職人軍団』を目指したい」と語ってくださいました。同時に、地域で頼ってもらえる、地域に根差した会社にしていきたいとのこと。そして、青森の発展にも貢献できればと思っている、と笑顔でお話いただきました。

これからも同じ青森の企業として、しっかりと丁寧にサポートを続けてまいります。

田中さま、ありがとうございました。

執筆者:MIKA TANAKA